今回の記事は、僕が社労士なので、売り込みをしているように捉えられるかもしれませんが、
重要な点なのでお話させていただきます。
【定期的に就業規則の見直しをする】
就業規則を作ったことで安心し、そのまま放置している会社が少なくありません。
就業規則は、”作成”が目的ではなく”運用”が目的です。
きちんと運用してはじめて効力が出ます。
さらに、労働に関する法律は改正がとても多いので、
しばらく放置していると就業規則と合わない点がいくつも出てきます。
せっかく就業規則を作ったのに、法律が変わってしまい、
多額の金額を払うことになった会社もあります。
なので、
最低でも3年に1度、できれば1年に1度、
弁護士や社労士などの専門家にチェックしてもらうことをオススメします。
【1人でも社員を雇ったら就業規則を作成した方がいい】
就業規則の作成は、社員10人以上にならないと作成する義務はありません。
しかし、前回の記事でも何度か言いましたが、
就業規則は、会社側ができる労務トラブル防止法の中で1番の方法ですので、
1人でも雇ったら作成することをオススメします。
就業規則は会社を守る鎧や武器のようなものです。
日本人は争いを好まない方が多いので、あまり攻撃されることはないのですが、
もし攻撃をしてくる社員がいた場合、就業規則という鎧がないと、
社員の攻撃で大きな被害を受ける可能性があります。
また、悪意をもって会社に迷惑をかける社員がいた場合、
就業規則がないと、なんらかの処分をすることも難しいです。
人数が少ないと、労務トラブルになっても被害は少ないのですが、
それでも何百万単位になることも十分あり得ますので、
社員を1人でも雇ったら、就業規則を作成しておきましょう。
【就業規則は社員のモチベーションにいい影響を与える】
「就業規則は会社を守る1番の方法である」と繰り返し伝えてきましたが、
それは、社員のモチベーションを上げる効果も期待できるからです。
モチベーションの高い社員が問題を起こすことは、ほとんどありません。
労務トラブルになるのは、会社に不満を持ち、
モチベーションが低下している社員とです。
だから、
モチベーションを上げる効果がある就業規則は、会社を守ることに繋がるのです。
また、なぜ就業規則がモチベーションにいい影響を与えるかと言いますと、
僕はこのブログで、
「社員のモチベーションを上げるには、社員に”納得”してもらうことが非常に重要だ」
とお話させていただいています。
そして、
就業規則を作成する際は、社員の意見を聞くことが前提になっていますので、
結果的に社員も納得する会社のルールができることになります。
(意見を聞くだけでもいいので、そうならない可能性もありますが…)
人は”納得”をすれば動きます。
就業規則はその”納得”を得ることが可能ですので、
よいルール(就業規則)を作れば、社員のモチベーションを上げる効果が期待できるからです。