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部分一致・フレーズ一致・完全一致の違いと活用法【Google広告基礎】

はじめに

おはようございます。LeadClover社労士事務所の清永です。

地方の個人事業主や小規模企業の皆さま、Google広告で思うような成果が出ていますか?

「広告費ばかりかかって、問い合わせが増えない」
「関係ないキーワードでばかりクリックされている」

そんな悩みを抱えていませんか?
実は、その原因の多くが「キーワードのマッチタイプ設定」にあります。

今回は、Google広告で最も重要でありながら、多くの方が見落としがちな「部分一致・フレーズ一致・完全一致」について、具体例を交えながら詳しく解説します。

Google広告で成果を出すために最初に押さえるべきポイント

Google広告で成果を上げるために、私がクライアントの皆さまに最初におすすめしているのが「コンバージョン設定」です。

これは、お問い合わせや資料請求など、実際にビジネスに結びつく行動を測定する設定のことです。

そして、次に重要なのが「キーワード選定」です。
つまり、どんなキーワードで検索された時に自社のホームページを表示するか、ということですね。

しかし、多くの方がキーワードを選んだだけで安心してしまい、もう一つの重要な設定を見落としています。
それが今回お話しする「マッチタイプ」の設定です。

マッチタイプとは何か?なぜ重要なのか?

マッチタイプとは、選定したキーワードの「範囲」をどこまで広げるかという設定のことです。

具体的には以下の3つがあります。

  • 部分一致
  • フレーズ一致
  • 完全一致

これらの設定によって、同じキーワードでも広告が表示される検索語句の範囲が大きく変わります。
適切に設定しないと、関係のない検索で広告費を無駄に消費したり、逆に見込み客を逃したりしてしまいます。

具体例で理解する3つのマッチタイプ

実例:「北九州 社労士」というキーワードの場合

私が実際に使用している「北九州 社労士」というキーワードを例に、それぞれのマッチタイプがどのように機能するかを見てみましょう。

1. 部分一致の特徴と注意点

設定方法: キーワードをそのまま入力(北九州 社労士)

広告が表示される検索例

  • 「門司区 社労士」
  • 「北九州 年金相談」
  • 「小倉 労務相談」
  • 「福岡 社会保険労務士」

部分一致では、設定したキーワードと直接一致しなくても、Googleが関連性があると判断した検索語句で広告が表示されます。

メリット

  • 幅広いユーザーにリーチできる
  • 思いがけないキーワードでの集客機会を得られる
  • キーワード選定の手間が少ない

デメリット

  • 関係性の薄い検索でも広告費が消費される
  • クリック単価が高くなりがち
  • コンバージョン率が低下する可能性

2. フレーズ一致の特徴と活用法

設定方法: キーワードを引用符で囲む(”北九州 社労士”)

広告が表示される検索例

  • 「北九州 社労士 就業規則」
  • 「北九州 社労士 料金」
  • 「評判 北九州 社労士」
  • 「北九州 社労士 おすすめ」

フレーズ一致では、設定したキーワードが検索語句に含まれている場合に広告が表示されます。語順は変わっても構いません。

メリット

  • 部分一致より関連性の高いトラフィックを獲得
  • 広告費の無駄遣いを抑制
  • コンバージョン率が比較的高い

デメリット

  • 部分一致ほどリーチが広くない
  • 同義語での検索には対応しにくい

3. 完全一致の特徴と使いどころ

設定方法: キーワードを角括弧で囲む([北九州 社労士])

広告が表示される検索例

  • 「北九州 社労士」
  • 「社労士 北九州」(語順違いは含まれる場合もある)

完全一致では、設定したキーワードと完全に一致する、または非常に類似した検索でのみ広告が表示されます。

メリット

  • 最も関連性の高いトラフィックのみを獲得
  • クリック単価を抑えやすい
  • 予算をピンポイントで使える

デメリット

  • リーチが非常に限定的
  • 機会損失が発生する可能性
  • 多くのキーワード設定が必要

業種別・地域別の最適なマッチタイプ選択

地方の個人事業主・小規模企業におすすめの戦略

私の経験上、地方で事業を展開する個人事業主や小規模企業の場合、「フレーズ一致」が最も成果が出やすく、費用対効果も高い傾向があります。

理由

  1. 地域性を活かした適度な絞り込みができる
  2. 関連性の高い検索語句をカバーできる
  3. 限られた予算を効率的に活用できる

実際のクライアント事例

ケース1:北九州の税理士事務所

  • 部分一致使用時:月額広告費30万円、問い合わせ月5件
  • フレーズ一致変更後:月額広告費20万円、問い合わせ月8件
  • 結果:広告費33%削減、問い合わせ60%増加


ケース2:福岡の整体院

  • 部分一致使用時:「福岡 マッサージ」で美容系サロンを探すユーザーからのクリック多数
  • フレーズ一致変更後:「福岡 整体」を含む治療目的の検索のみに絞り込み
  • 結果:無駄クリック70%減少、予約率40%向上

マッチタイプ設定の実践的な手順

ステップ1:現状の確認方法

  1. Google広告管理画面にログイン
  2. 「キーワード」タブを確認
  3. 各キーワードの右側にマッチタイプが表示されている
  4. 何も記号がついていない場合は「部分一致」設定

ステップ2:検索語句レポートの分析

  1. 「検索語句」レポートを確認
  2. 実際にどんな検索で広告が表示されているかチェック
  3. 関係のない検索語句が多い場合はマッチタイプの見直しが必要

ステップ3:段階的な最適化

第1段階:部分一致からフレーズ一致への変更

  • 明らかに関係のない検索が多い場合
  • クリック単価が予想以上に高い場合

第2段階:パフォーマンスの監視

  • 2週間程度データを蓄積
  • 表示回数、クリック率、コンバージョン率を比較

第3段階:さらなる最適化

  • 成果の良いキーワードは完全一致も追加
  • 成果の悪いキーワードはより厳しいマッチタイプに変更

よくある失敗パターンと対策

失敗パターン1:最初から完全一致を使いすぎる

多くの初心者が「無駄なクリックを避けたい」と考えて、最初から完全一致を多用します。
しかし、これでは十分な表示機会を得られず、データも蓄積されません。

対策: 最初はフレーズ一致から始めて、データを蓄積してから最適化する

失敗パターン2:部分一致を放置する

Google広告のデフォルト設定は部分一致のため、設定したキーワードがすべて部分一致になっています。
これを見直さずに放置すると、広告費を無駄に消費してしまいます。

対策: 定期的に検索語句レポートを確認し、マッチタイプを調整する

失敗パターン3:除外キーワードの設定不足

マッチタイプを適切に設定しても、関係のない検索語句は完全には排除できません。
除外キーワードの設定が不十分だと、依然として無駄なクリックが発生します。

対策: マッチタイプ設定と合わせて、除外キーワードも積極的に設定する

業種別の具体的な設定例

士業(税理士、社労士、行政書士など)

推奨マッチタイプ: フレーズ一致メイン

設定例

  • “地域名 士業名”(例:”北九州 税理士”)
  • “士業名 地域名”(例:”社労士 福岡”)
  • “地域名 相談内容”(例:”小倉 相続相談”)

美容・健康系(美容院、整体院、エステなど)

推奨マッチタイプ: フレーズ一致 + 一部完全一致

設定例

  • “地域名 サービス名”(例:”天神 美容院”)
  • [地域名 緊急性の高いキーワード](例:[博多 腰痛])

建設・リフォーム業

推奨マッチタイプ: 部分一致 + フレーズ一致の組み合わせ

設定例

  • “地域名 リフォーム”(フレーズ一致)
  • 外壁塗装 地域名(部分一致)- より幅広いニーズをキャッチ

成果を最大化するための追加テクニック

1. 時間帯別の配信調整

地方のビジネスでは、ターゲット顧客がインターネットを利用する時間帯が限られています。
マッチタイプの最適化と合わせて、配信時間も調整しましょう。

2. 地域設定の細分化

「福岡県全体」ではなく「北九州市」「福岡市」など、より具体的な地域設定と組み合わせることで、マッチタイプの効果がさらに高まります。

3. 競合分析の活用

同業他社がどのようなキーワード戦略を取っているかを分析し、自社のマッチタイプ設定に活かしましょう。

実際の運用における注意点

データ蓄積期間の重要性

マッチタイプを変更した後は、最低2週間、できれば1ヶ月程度のデータ蓄積期間を設けてから判断することが重要です。
短期間での判断は誤った最適化につながる可能性があります。

季節性やトレンドの考慮

業種によっては季節性やトレンドの影響を受けるため、年間を通じたデータを参考にマッチタイプを調整する必要があります。

予算配分の見直し

マッチタイプの最適化により、キーワードごとのパフォーマンスが変化するため、予算配分も定期的に見直しましょう。

まとめ:今すぐ実践すべきアクション

Google広告のマッチタイプ設定は、多くの個人事業主や小規模企業が見落としがちですが、広告の成果を大きく左右する重要な要素です。

今すぐ実践していただきたいアクション

  1. 現在の設定を確認する – すべてのキーワードが部分一致になっていませんか?
  2. 検索語句レポートをチェックする – 関係のない検索語句でクリックされていませんか?
  3. フレーズ一致から試してみる – 部分一致で無駄が多い場合は、フレーズ一致に変更してみましょう
  4. 2週間後に効果を検証する – データが蓄積されたら、クリック率やコンバージョン率を比較しましょう

「何となく設定」を卒業して、戦略的なGoogle広告運用を始めることで、限られた予算でも大きな成果を得ることができます。
ぜひ今日から実践してみてください。

地方での集客にお困りの際は、お気軽にご相談ください。一緒に最適な広告戦略を構築していきましょう。

清永 仁
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