前回の記事の続き
会社の目標と個人の目標を結びつける方法を一言でいうと、
社員の望んでいることを知る
ということです。
社員の望んでいることを知らないと、
会社と個人の目標を結びつけることは不可能です。
そのことはほとんどの方が分かっているのですが、できている方はごく少数です。
例えば、社長や管理職の方に
「部下が将来どうなりたいか?やりたいことは何か知っていますか?」
とご質問させていただくと、言葉につまる方が多い。
社員の望みを知ることは、目標を結びつけること以外にも(コミュニケーションの円滑化など)
非常に大切なことなので、ぜひ下記のやり方を参考にして実践してみてください。
それでは、
具体的なやり方なのですが、以下の3つが主な方法になります。
・社員との面談
まずは基本的なことですが、社員と直接対話を行うことです。
対話を行う際は”質問”をうまく使って、社員自ら考えさせることが重要です。
社員の中には、自分の望みがよく分かっていない方もいますので、
考えさせることはとても効果があります。
ポイントは、次の3点を考えさせることです。
「自分は何ができるのか?」
「自分は何をしたいのか?」
「自分は何をするべきか?」
この3点を考えさせることで、自分のキャリアの方向性を描くことができます。
ただし、自分のキャリアを考えることはとても難しいので、
相談に乗ったりなど、支援をしてあげてください。
お互いの信頼関係の構築にもなりますので、一石二鳥です。
・自己申告制度
社員の人数が多い、面談の時間が取れないなどの場合は、
「自己申告シート」にキャリアの方向性を記入していただき、
定期的に提出してもらいましょう。
定期的に提出してもらう理由は、
社員のやりたいことは仕事をしていくうちに変わっていく場合がよくあるからです。
また、面談では伝えにくいことも文章だと伝えやすいという方もいらっしゃるので、
できれば面談+自己申告制度をやっていただくことをオススメします。
・適職診断テスト
キャリアの方向性を考えるヒントとして活用します。
面談や自己申告制度を行う前にやっていただけると、非常に参考になります。
ただし、適職診断はあくまで参考にして、
なにがしたいかなどの”社員自身の気持ち”を大事にしてあげてください。
向いていることと、やりたいことは違います。
いくら向いていても、やりたくないことには意欲はわきませんので。
次の記事へ続く