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労働条件や職場環境を整える1

『信頼関係という土台ができた後は?』の4番目は、

”労働条件や職場環境を整えよう”です。

まず、労働条件についてお話させていただきます。

労働条件は扱いが非常に難しいです。

社労士として専門家である以上、
「労働条件を守ってください」と言わなければならないのですが、
中小企業では全てを守ることは難しいのが現実です。

ただ、社員のモチベーションの観点から言うと、
労働条件は社員のモチベーションに大きく関わってくるので、できるだけ整える必要があります。

ですので、労働条件の目標として、

・最低でも”業界平均の労働条件と同じ水準にする”こと
・労働条件が業界平均と変わらないことを”しっかり社員に伝える”こと
・売上が上がれば労働条件をさらに上げるつもりであること

をオススメします。

労働条件は良くてもなかなかモチベーション向上には結びつきにくいですが、
悪いとモチベーションが”大きく”低下する要因になります。

ですが、労働条件を全て守ることは売上的に難しい…

だから、せめて業界平均と同水準には労働条件を整え、
社員に対して”労働条件をさらに上げようと努力していることを示す”ことが必要なのです。

言い方は悪いですが、
要は、労働条件が全て守られていなくても、
社員がその労働条件について”納得”をしていれば、
モチベーションにあまり影響を及ぼさない
ということです。

そして、社員に納得してもらうために、

・労働条件が業界平均の水準であること
・今後、労働条件をさらに上げるつもりであること

”しっかりと伝える”必要があるのです。

ただ、労働条件が業界平均以下だと納得してもらうのは難しいので、
業界平均と同水準までは引き上げるようにお願いします。

もし、すぐに業界平均まで引き上げることが難しい場合、
ここでも、今後労働条件を引き上げていくことを社員に”しっかり伝える”ことが重要です。

しかし、
この場合はリスクが高く、労働条件の改善の兆しが見えないと、
大きくモチベーションを低下させてしまうので注意してください。

”有言実行”が必要不可欠です。

後、厳しい言い方ですが、
業界平均と同水準まで労働条件を引き上げれないようであれば、
その会社は長くはもたないでしょう。

長くても3年以内には、同水準まで改善をお願いしたいです。

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清永 仁
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