僕が組織コンサル会社の勤務中に、
体験した事例でお話させていただきます。
■M社での事例
●会社概要
M社は、40代の社長と従業員7人のベンチャー企業。
創業から3年目までは急成長していましたが、
その後は徐々に売上が下落。
5年目には、
大手が進出してきたこともあり、窮地に立たされていました。
社長が
「大手には真似できないやり方で、売上を上げよう」
と戦略を立て、頑張っていました。
ところが、社員が全く働かない。
●現状把握
社長に話を聞くと、社員が以下のような状態だと言われました。
・指示をしてもすぐには動かない
・自分で考えようとしない
・遅刻が多い
・とにかくやる気がない
僕がお伺いした時の印象も、
・社員に覇気が感じられない
・社内に活気がない(キーボードの音のみが響く社内…)
であり、確かにやる気があるようには感じられませんでした。
●原因の把握_面談開始!
社長の話を聞いた上で、社員が働かない原因を把握するために、
全社員に1対1の面談をしました。
ここで、以下のようなことが分かりました。
社長が、
・ほぼ毎日、趣味の機会いじりをしている・寝てる・ゲームをしている
・プライベートの用事で、遅刻・早退は当たり前
・頑張っても評価に繋がらない
社員7人に聞いたところ、
全ての社員が上記の3つをあげました。
他にも何人かの社員から
「話が分かりにくい」「給与が低い」などがあがりましたが、
根本の原因は、
【社長自身が社員に対して、手本を示せていない】
【社長が社員を見ていないため、頑張っても評価されない】
つまり、社長に問題がある、ということが分かりました。
しかも、
社長自身がそのことに全く気付いていない。
※給与に関しては、
業界平均・地域平均と変わらなかったため、
後で社員とお話をして、納得していただきました。
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