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【企業事例】社員が働かない2

前回の記事の続き

●問題解決_社長への提案

社長としては聞きたくないことでしょうが、
そうも言ってられないので、問題点を伝えました。

最初、社長はわけが分からないという感じでした。

特に40代~50代の方に多いのですが、
「今まで苦労したのだから、社長が何したっていいじゃないか」
と考えている方がいます。

今回の社長もそう考えており、
自分が社員たちの原因になっていたとは、
全く思ってもみなかったようです。

まさに、青天の霹靂!という感じでした。

確かに、従業員の人数が多く、社長との距離が離れている企業では、
社長が遊んでいたとしても(限度はありますが)
社員への影響力はあまりないかも知れません。

しかし、
今回のM社は、従業員7人の管理職もいない企業ですので、
社長の態度がモロに社員のモチベーションに影響を与えたのです。

”社員は社長の背を見て育つ”
ということを常に意識しておきたいです。

改善策として、

1.社長がみんなの手本となること
2.社長自身が社員に対して、これから”行動”を変えていくという意思を表明すること
3.毎日、社員とコミュニケーションをとり、頑張っている社員には感謝の気持ちを示すこと
4.”問題箱”を設置し、社員の言いたいことが社長に伝わるようにすること(もちろん匿名でOK)

などを提案しました。

※補足

上記の2に関しましては、
第3者である僕が社員に伝える方法もありますが、
できるだけ社長自身が表明してもらえると、社員のモチベーション向上に繋がります。

上記の3に関しましては、
頑張っている社員に感謝の気持ちを示すだけでも、
社員はやる気になるし、評価をされていると感じます。
コストゼロの方法なので、ぜひやってみてください。

●問題解決_改善策の実行

最初は、社長が表明しても社員はまだ半信半疑な感じでした。

ですが、
社長が本当に変わったことを”行動で”社員に示すことで、
だんだんと社員のモチベーションが上がっていきました。

また、頑張りが認められることで、
社員がもっと頑張ろうと思い、自発的に考えるようにもなりました。

問題箱の設置も、小さな問題の時点で対策をうてるので、
大きな問題にならず役に立っているようです。

日本人の性格からして、なかなか思っていることを言わない人が多いですからね。
問題箱のような意見が言える場を設けることは、多くの企業で有効だと思います。

今では、社長が立てた戦略をスムーズに実行でき、
売上も毎年、前年度を更新し続けてるそうです。

やはり、戦略だけではダメ。
戦略と実行の両方がそろうことが重要。

「戦略を”実行する”社員が、売上に大きな影響を及ぼす」のだとつくづく思いました。

清永 仁
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